豚ホルモンとは、豚の内臓を食材として扱うものの総称です。小腸・大腸・胃・心臓・肝臓・子宮など多彩な部位があり、それぞれに異なる食感と味わいを持っています。焼肉店や串焼き店・大衆居酒屋など幅広い場面で親しまれており、牛ホルモンと比べてリーズナブルな価格で提供されることが多いのも特徴です。

「ホルモンはカロリーが高そう」というイメージを持つ方もいますが、実際には部位によってカロリーに大きな差があります。コブクロのように100gあたり約70kcalという低カロリー部位もあれば、小腸のように280kcal以上になる部位もあります。本記事では、豚ホルモンの代表的な部位ごとのカロリーの目安と牛ホルモンとの比較を、一般的な情報としてわかりやすく整理します。

豚ホルモンの主な栄養成分(100gあたりの目安)

豚ホルモンは部位によって栄養成分の構成が大きく異なります。共通する傾向として、たんぱく質を含む点と、脂質の含有量がカロリーの多寡に直結している点が挙げられます。レバーや心臓などは鉄分やビタミンB群を豊富に含む栄養価の高い部位として知られています。一方、小腸のように脂質を多く含む部位は旨みとコクが強い反面、カロリーが高くなります。

以下の数値はいずれも100gあたりの一般的な目安です。個体差・調理方法・カット方法によって数値は変わりますので、参考としてご覧ください。

部位名 エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 主な特徴
小腸(シロ) 約287 約11 約26 脂が多く濃厚なコク
タン(豚タン) 約199 約15 約15 弾力がありクセが少ない
大腸(テッポウ) 約128 約12 約9 もっちりした食感
レバー(肝臓) 約128 約20 約3 鉄分・ビタミンBが豊富
胃(ガツ) 約121 約19 約4 淡白でコリコリ、高たんぱく
ハツ(心臓) 約118 約17 約7 コリッとした食感、低脂質
子宮(コブクロ) 約71 約13 約2 コリコリ食感、最低水準のカロリー

上記はいずれも100gあたりの一般的な目安です。出典や調理方法によって数値は異なります。

部位別カロリーランキング:低い順で比較

豚ホルモンの主要部位を、カロリーが低い順に並べると次のようになります。カロリーを意識した部位選びの参考にしてください。

順位 部位名 100gあたりのカロリー目安 食べ方の特徴
1位 子宮(コブクロ) 約71kcal コリコリ食感、クセが少なく食べやすい
2位 ハツ(心臓) 約118kcal コリッとした歯ごたえ、低脂質
3位 胃(ガツ) 約121kcal 淡白な味わい、たんぱく質が豊富
4位 レバー(肝臓) 約128kcal 高たんぱく、栄養価が高い
5位 大腸(テッポウ) 約128kcal もっちりとした食感
6位 タン(豚タン) 約199kcal 弾力があり食べやすい
7位 小腸(シロ) 約287kcal 脂たっぷりで濃厚なコク

最もカロリーが低いのはコブクロ(子宮)で、100gあたり約71kcalという低さです。コリコリとした独特の食感が楽しめる部位で、クセが少なくホルモン初心者でも食べやすいのが特徴です。一方、最もカロリーが高い小腸(シロ)は脂質を多く含み、独特のもっちりとした食感と濃厚なコクが魅力です。同じホルモンでも部位によって4倍近いカロリー差が生まれることがわかります。

なお、豚タン(舌)のカロリーは約199kcalで中程度の位置にあります。豚タンの詳しいカロリー・栄養については豚タンのカロリーと栄養の記事もご覧ください。

牛ホルモンとのカロリー比較

「豚ホルモンは牛ホルモンよりヘルシーか?」という疑問をよく耳にします。実際には部位によって異なりますが、タン・ハツ・胃については豚の方が低カロリーな傾向があります。一方で小腸はほぼ同水準です。

部位(共通名称) 豚ホルモン(目安) 牛ホルモン(目安)
小腸 約287kcal(シロ) 約286kcal(マルチョウ)
タン(舌) 約199kcal 約269kcal
ハツ(心臓) 約118kcal 約142kcal
レバー(肝臓) 約128kcal 約132kcal
約121kcal(ガツ) 約166kcal(ミノ)

小腸のカロリーは牛・豚ともにほぼ同水準ですが、タンについては牛タンが約269kcalであるのに対し豚タンは約199kcalと、約70kcalの差があります。胃についても、牛のミノ(第一胃)が約166kcalなのに対し、豚のガツは約121kcalと低い傾向があります。「とにかく低カロリーにしたい」という場合は、豚のコブクロ・ガツ・ハツが有力な選択肢となります。牛・豚ホルモンそれぞれの部位の詳しい違いはホルモンの牛と豚の違いもあわせてご参照ください。

カロリーを抑えた食べ方のコツ

豚ホルモンをヘルシーに楽しむための食べ方のポイントをご紹介します。部位選びだけでなく、焼き方・調味・組み合わせを工夫することでカロリーのコントロールがしやすくなります。

脂を落としながら焼く
小腸(シロ)のように脂質が多い部位は、焼いている間に余分な脂が網から落ちていきます。強めの火加減でじっくりと焼き上げることで、脂分を一定程度落とした状態で食べることができます。ただし焼きすぎると固くなるため、表面にしっかり焼き目がついて中まで火が通ったら食べ頃のサインです。

タレより塩を選ぶ
甘口のタレには砂糖や調味料が含まれており、タレをたっぷりつけるとカロリーが上乗せされます。塩・岩塩・レモン汁などでシンプルに食べることで、余分なカロリーを抑えながらホルモン本来の旨みを楽しめます。特にコブクロやガツのようにクセの少ない部位は、塩で食べることで素材の淡白な味わいが際立ちます。

野菜と組み合わせる
キャベツ・もやし・ネギなどの野菜をあわせて食べることで、食物繊維による満腹感が得られ、全体の食べ過ぎを防ぎやすくなります。ホルモンの脂のコクを野菜で和らげながら食べることで、バランスのよい一皿になります。

低カロリー部位を中心に選ぶ
コブクロ・ガツ・ハツは比較的カロリーが低く、たんぱく質も含まれています。これらを中心に選びながら、好みで小腸など脂の多い部位を少量加えるというバランスの取り方もおすすめです。ホルモン全体のカロリーと食べ方についてはホルモンのカロリー比較|部位別一覧とヘルシーな食べ方の記事も参考にしてください。

気をつけたいポイント

豚ホルモンを楽しむ際には、カロリー以外にも注意したい点があります。

加熱は中心部まで十分に
豚の内臓は、食中毒の原因となる細菌が含まれている場合があります。厚生労働省の指針でも、豚の内臓(レバー・心臓など)は中心部まで十分に加熱することが推奨されています。焼肉やバーベキューでホルモンを焼く際は、生や半生の状態で食べることを避け、全体に火が通ったことを確認してから食べましょう。

プリン体が多い部位に注意
レバー・ハツなどはプリン体を比較的多く含む部位とされています。尿酸値が気になる方や痛風を予防したい方は、これらの部位を頻繁に大量摂取することは避け、1回の食事での量を意識することが大切です。お酒と一緒に大量に食べ続けることには特に注意が必要です。

脂質の過剰摂取に注意
小腸(シロ)は脂質が多く、食べ過ぎると脂質の過剰摂取につながる場合があります。1回の食事での目安として100〜150g程度を意識し、他のたんぱく源や野菜とバランスよく組み合わせることをおすすめします。

豚ホルモンは必ず中心部までしっかりと加熱して食べましょう。焼き色だけで判断せず、切り口や厚みを考慮しながら十分に火を通すことが大切です。

まとめ

豚ホルモンのカロリーは部位によって大きく異なり、コブクロ(約71kcal)のような低カロリー部位から、小腸(約287kcal)のような高カロリー部位まで幅があります。牛ホルモンとの比較では、タン・ハツ・胃については豚の方が低カロリーな傾向がありますが、小腸はほぼ同水準です。

カロリーを意識して食べるなら、コブクロ・ガツ・ハツを中心に選び、タレより塩を選択するのが効果的です。また、野菜との組み合わせで食べ過ぎを防ぐことも大切です。豚ホルモンの栄養価についてより詳しく知りたい方はホルモンの栄養価|コラーゲン・鉄分・ビタミンBが豊富な理由もあわせてご覧ください。適切な量と加熱を意識しながら、豚ホルモンをバランスよく楽しんでください。