ツラミとはどこの部位?

ツラミは、牛の頬(ほほ)にあたる部位です。「ツラ」は顔を意味する言葉に由来し、「頬肉(ほほにく)」という別名でも呼ばれます。牛は反芻(はんすう)動物であり、草や飼料をひたすら噛み続けるため、頬の筋肉は常によく動いています。その結果、ツラミはほかの部位に比べて筋肉がしっかりと発達した、締まりのある肉質に仕上がります。

ツラミ 部位の100gあたりのエネルギー・タンパク質・脂質を棒グラフで示した模式図。
ツラミ 部位の栄養の目安

牛1頭からとれるツラミの量は、一般的な目安として約1kg程度とされています。全体的な精肉量と比較すると非常に少なく、焼肉店のメニューでもあまり見かけない希少部位のひとつです。ゼラチン質(コラーゲン)を豊富に含んでいることも大きな特徴で、煮込み料理にすると特有のとろみが出て絶品です。

ツラミは「頬肉(ほほにく)」とも呼ばれ、牛1頭あたり約1kgが目安の希少部位。よく動く筋肉ならではの締まりとゼラチン質の豊かさが最大の魅力です。

味と食感の特徴

ツラミは赤身肉の旨みが濃く、噛むほどに深いコクが広がるのが特徴です。よく動く筋肉由来の肉質は繊維がしっかりしており、ほかの赤身部位に比べてやや弾力があります。一方で、ゼラチン質が多いため口の中でほろほろとほぐれるような独特の食感も楽しめます。

脂の量は比較的少なく、さっぱりとした赤身の旨みが主役です。しかし脂がまったくないわけではなく、ゼラチン質のコクが肉全体を包み込むため、淡白すぎることなくしっかりとした満足感があります。

薄切りで焼肉にすると歯ごたえと旨みを楽しめ、厚切りや塊のまま煮込みに使うと繊維がほぐれてトロトロになります。同じ部位でも調理法によって表情がまったく異なる点がツラミの面白さです。

カロリーと栄養価

ツラミは赤身主体の部位のため、カロリーはカルビやバラなどと比べて控えめです。以下は一般的な目安として参考にしてください。

栄養素 100gあたりの目安
エネルギー 約230kcal
たんぱく質 約19g
脂質 約15g
コラーゲン(ゼラチン質) 豊富(一般的な目安)

ツラミに多く含まれるコラーゲン(ゼラチン質)は、皮膚・関節・骨の健康を支えるタンパク質の一種です。加熱するとゼラチンに変わり、煮込み料理では独特のトロトロした口当たりに繋がります。

カロリーは100gあたり約230kcalが一般的な目安で、脂の多いカルビ(100gあたり一般的に300kcal超が目安)と比べると落ち着いた数値です。赤身を楽しみながらコラーゲンもとりたいときに向いている部位といえます。

美味しい食べ方・焼き方

ツラミを焼肉で楽しむ場合は、薄切りに切ってあることが多いです。繊維がしっかりしているため、厚切りすぎると噛み切りにくくなります。焼肉で食べるときは以下のポイントを意識すると旨みを引き出せます。

焼肉(薄切り)の場合

中火〜強火で短時間、片面ずつしっかり焼き色をつけるのが基本です。繊維が発達しているため、焼きすぎると硬くなりやすい点に注意してください。表面に焼き色がつき、肉の縁が白くなってきたら裏返すのが目安です。塩・コショウのシンプルな味付けで赤身の旨みをストレートに楽しむのがおすすめです。

煮込み料理の場合

ツラミはシチューや赤ワイン煮込み、カレーなどの煮込み料理にも非常に向いています。ゼラチン質が溶け出してソースに深みが出るため、焼肉用とは異なる魅力を見せてくれます。圧力鍋を使えば短時間でホロホロに仕上がります。煮込む際は最初に表面を強火でしっかり焼き付けて旨みを閉じ込めてから、弱火でじっくり加熱するのがコツです。

焼肉では薄切り中火で短時間、煮込みでは表面を強火で焼き付けてから弱火でじっくりが基本。調理法で全く異なる食感が楽しめる部位です。

注文するときのポイント

ツラミは焼肉店のレギュラーメニューに並ぶことはあまりなく、「本日のおすすめ」や「希少部位」コーナーに入っていることが多い部位です。メニューで見かけたら積極的に試してみましょう。

別名として「頬肉(ほほにく)」や「チーク」という表記のお店もあります。特に仕入れ量が少ない日は早い時間帯に売り切れてしまうケースもあるため、気になる場合は注文のタイミングを早めるとよいでしょう。

塩かタレかは、鮮度の良いものは塩でシンプルに食べるのが赤身の旨みを最大限に楽しめます。タレを選ぶ場合は甘辛いタレより、さっぱりとした醤油ベースのタレが脂の少ないツラミの風味と相性がよいです。

なお、ツラミは薄切り焼肉用の他に、煮込み用のブロックや厚切りで提供するお店もあります。注文時に調理スタイルを確認しておくと、より楽しめます。

また、ツラミと相性のよい希少部位としてミスジ(肩甲骨まわりの希少部位)三角バラなどもおすすめです。希少部位を食べ比べる楽しみ方もぜひ試してみてください。焼肉の部位一覧も参考にしてみてください。

ツラミに関するよくある質問

ツラミはどこの部位ですか?

ツラミは牛の頬(ほほ)にある筋肉です。「ほほ肉」や「チーク」とも呼ばれます。反芻のためによく動く筋肉なので、肉質が締まっているのが特徴です。

ツラミのカロリーはどのくらいですか?

一般的な目安として、100gあたり約230kcalとされています。カルビなどと比べるとカロリーは控えめで、赤身の旨みとコラーゲンが楽しめる部位です。

ツラミは1頭からどのくらい取れますか?

一般的な目安として、牛1頭からツラミは約1kg程度しか取れないとされています。全精肉量のなかでは非常に少ない量で、焼肉店でも希少部位として扱われます。

ツラミはどんな食べ方がおすすめですか?

焼肉では薄切りにして中火〜強火で短時間焼くのがおすすめです。塩でシンプルに食べると赤身の旨みをよく感じられます。また、ゼラチン質が豊富なため、煮込み料理にしてもとろとろの食感が楽しめます。

ツラミのたんぱく質はどのくらいですか?

一般的な目安として、100gあたり約19gのたんぱく質が含まれています。赤身主体の部位のため、たんぱく質をしっかり補いたい方にも向いています。

ツラミが硬くなるのを防ぐには?

焼肉で食べる場合は薄切りにして短時間で焼き上げることが大切です。火を通しすぎると繊維がギュッと締まって硬くなります。表面に焼き色がついたらすぐに返すのがポイントです。

ツラミとほほ肉は同じですか?

はい、同じ部位です。「ツラミ」は主に焼肉用語として使われ、「ほほ肉(頬肉)」はより一般的な呼び名です。また「チーク」と表記するお店もあります。

まとめ

ツラミは牛1頭から約1kgしか取れない希少な頬肉で、締まった肉質と豊富なゼラチン質が特徴の赤身部位です。焼肉では薄切り・中火・短時間が基本で、塩でシンプルに食べると旨みが際立ちます。煮込みに使えばとろとろの食感が楽しめる、調理法で二度おいしい部位です。メニューで見かけた際はぜひ積極的に試してみてください。