チチカブとはどこの部位?

チチカブは、牛や豚の乳房にあたるホルモンの部位です。「チチ」は乳を意味し、「カブ」は房や塊を指す言葉とも言われており、乳腺組織が集まった部位であることから名前が付いたとされています。

チチカブ 部位の100gあたりのエネルギー・タンパク質・脂質を棒グラフで示した模式図。
チチカブ 部位の栄養の目安

乳房はメスの動物にしかないため、チチカブは出産経験のある雌牛・雌豚からしか取れない希少な部位です。一頭から取れる量は限られており、焼肉店のメニューに並ぶことは多くありません。地域によっては「タチガシラ」や「ちち」と呼ばれることもあります。

見た目は白っぽい脂肪組織と乳腺組織が混在しており、他のホルモン部位とは異なる独特の断面をしています。適切な下処理を行うことで、独特のクセを抑えて食べやすくなります。ホルモン全体の部位について知りたい方は、ホルモンの部位一覧もご参考ください。

牛と豚で異なる味と食感

チチカブは牛と豚の両方から取れますが、サイズや味わいに違いがあります。焼肉店で取り扱いがあるのは、牛チチカブと豚チチカブのどちらの場合もあります。

牛のチチカブは比較的大きく、脂肪分が多めで濃厚な味わいが特徴です。噛むとほのかな甘みのある脂が広がり、コリコリとした弾力のある食感が楽しめます。脂肪が多い分、焼くとジューシーに仕上がります。脂の旨みが好きな方には特においしく感じられる部位です。

豚のチチカブは牛に比べて小ぶりで、コリコリとした食感がより強く出る傾向があります。くせが比較的少なく、初めてチチカブを食べる方でも食べやすいと言われています。淡白な味わいで、タレや塩どちらの味付けとも相性が良いです。

チチカブはメスの動物からしか取れない部位で、一頭あたりの取れる量も限られています。そのため、取り扱う焼肉店は一般的なホルモン部位に比べて少なく、メニューで見かけたときはぜひ試してみる価値がある希少な部位です。

カロリーと栄養価

チチカブのカロリーと栄養価は、以下が一般的な目安とされています。なお、個体差や調理方法によって実際の数値は変わります。

栄養素 100gあたりの目安
カロリー 約170kcal
たんぱく質 約12g
脂質 約14g
炭水化物 約0.5g

一般的な目安として、チチカブのカロリーは100gあたり約170kcalとされており、他のホルモン部位と比べると中程度の水準です。たんぱく質は約12g含まれており、脂質が約14gとやや多めです。乳腺組織を含むためコラーゲンも含まれていると言われており、栄養面でも注目される部位です。ホルモンのカロリー全般について知りたい方は、ホルモンのカロリー比較もあわせてご覧ください。

美味しい焼き方・食べ方

チチカブを美味しく食べるためには、適切な下処理と焼き方が大切です。

下処理のポイント

購入したチチカブは、まず流水でよく洗ってぬめりや血液を取り除きます。塩を少量かけてもみ洗いすると、臭みをさらに抑えることができます。その後、水気をキッチンペーパーでしっかりと拭き取ってから調理に進みます。下処理が不十分だと独特のにおいが残ることがあるため、丁寧に行うのがポイントです。

焼き方のコツ

チチカブは脂肪組織を含むため、強火で一気に焼くと脂が多く落ちてパサつくことがあります。中火でじっくりと火を通すのが基本です。表面がほんのり焦げ色になり、脂がしっかり出てきたら食べ頃のサインです。一般的な目安として片面2〜3分ほど焼くとよいとされています。

塩で食べる場合は、焼き上がりに粗塩やレモンを添えるとさっぱりと楽しめます。甘めのタレと合わせると、脂の甘みとタレのコクが重なって濃厚な味わいになります。脂の多い牛チチカブにはタレ、比較的淡白な豚チチカブには塩という組み合わせも人気です。ホルモンの焼き方全般については、ホルモンの焼き方もご参照ください。

注文するときのポイント

チチカブはホルモンの中でも取り扱い店舗が限られた部位です。焼肉店のメニューに載っていることは多くないため、事前にお店に確認しておくと安心です。

メニューに記載される際の呼び名は「チチカブ」が一般的ですが、地域や店舗によっては「ちち」「タチガシラ」「乳房」などと表記されることもあります。初めて注文する場合は、スタッフに調理法や食べ方を確認してみるとスムーズです。

新鮮なチチカブは臭みが少なく、しっかりと下処理されていれば食べやすい部位です。同じくメスの動物から取れる希少なホルモン部位としてコブクロがあり、こちらもコリコリとした食感が楽しめます。さまざまなホルモン部位を比較してみると、それぞれの個性をより深く感じることができます。

チチカブに関するよくある質問

チチカブとはどこの部位ですか?

チチカブは牛や豚の乳房にあたるホルモンの部位です。メスの動物からしか取れない希少な部位で、乳腺組織と脂肪組織が混在しています。地域によっては「ちち」「タチガシラ」とも呼ばれます。

チチカブのカロリーはどのくらいですか?

一般的な目安として、チチカブのカロリーは100gあたり約170kcalとされています。たんぱく質は約12g、脂質は約14gが目安です。ただし個体差や調理方法によって変わります。

チチカブの焼き方のコツは何ですか?

中火でじっくりと火を通すのが基本です。一般的な目安として片面2〜3分ほど焼き、表面に焦げ色が付いて脂が出てきたら食べ頃です。強火で焼きすぎるとパサつくことがあるため注意してください。

チチカブは塩とタレどちらが合いますか?

どちらの味付けとも相性が良いです。塩で食べると脂の甘みが引き立ち、さっぱりとした味わいになります。甘めのタレと合わせると、脂とタレのコクが重なって濃厚な味わいになります。脂が多めの牛チチカブにはタレ、淡白な豚チチカブには塩が特に人気です。

チチカブはどのような食感ですか?

コリコリとした弾力のある食感が特徴です。噛むとほのかな甘みのある脂が広がります。牛に比べ豚のチチカブはよりコリコリ感が強く、くせも少なめなのでホルモン初心者にも比較的食べやすいとされています。

チチカブはどのお店で食べられますか?

チチカブは取り扱い店舗が限られており、すべての焼肉店で食べられるわけではありません。ホルモン専門店や多様な部位を揃えている焼肉店で見かけることがあります。訪問前に店舗に確認することをおすすめします。

まとめ

チチカブは牛や豚の乳房にあたるホルモンの希少部位で、コリコリとした食感とほのかな甘みのある脂が特徴です。メスからしか取れないため流通量が少なく、見かけたときにはぜひ試してみる価値があります。中火でじっくり焼き、塩やタレでシンプルに味わうのがおすすめです。

ホルモン部位についてさらに詳しく知りたい方は、ホルモンの部位一覧やホルモンの種類まとめもあわせてご覧ください。